geekは頭が良い
教養抜きのサブカルが日本人を致命的に馬鹿にしたとの分析
イギリスBBCで放送されたTVドラマ「SHERLOCK」はコナン・ドイル「シャーロック・ホームズ」の現代版。ホームズの「二次創作」はミステリーの歴史においては一種の定番だけれど、これは「ホームズ」「ワトソン」が「シャーロック」「ジョン」とファーストネームで呼ばれ、ジョンはシャーロックの「事件簿」を本でなくブログに書き、シャーロックはコカイン中毒でなくニコチン中毒で、推理の時はニコチンパッチを腕に貼る。
下宿のハドソン夫人は同宿を始めた彼ら二人がゲイだと思っていて妙に理解があり、モリアーティはレクター教授を躁状態にしたサイコパス。しかし「パロディ」ではなく、きっちりとホームズが現代に置き換えられている。とにかく一つ一つの細部がきっちりと古典としての「ホームズ」を踏まえた「趣向」が凝らされているのだ。
ぼくが海外のミステリードラマを見ていて日本と違うと思うのは、TV番組の前提に「古典」や「教養」があることだ。別にイギリスだからシェイクスピアというのではなく、むしろ19世紀の大衆小説としてのホームズが「古典」としてTV視聴者の教養にあることがドラマ作りの前提にある。
アメリカのドラマなら『NCIS』の捜査官ディノッゾがハリウッド映画の古典に毎回言及するのも同じで、送り手も受け手も、大衆文化としてのTVは大衆文化としての古典をリスペクトし、共有している。
今の日本のサブカルチャーがつまんねーよ、と思うのは、まんがもアニメもポップスもプロレスも大衆文化を「古典」や「教養」としていない送り手と受け手によって作られ消費されているからで、それは単なる不勉強で馬鹿なだけじゃん、といい加減言っといてもいい気がする。
馬鹿だよ、オマエら。「教養」抜きのサブカルチャーが多分、この国の大衆をこの20年ほど致命的に馬鹿にしていて、教育のせいじゃないよ、この民度の低さは、と思う。
ちなみに本書は日本のファンでも大丈夫のキャラ消費本。
※週刊ポスト2013年5月3・10日号
正直言いたいことはわかる
私はよく言っていますが、実際作りてよりも消費する側の劣化が激しく、オタクが死んだ、劣化した、動物化したと言ってもいいと思います。
世界で称賛されるような作品が全くでない。
辛うじてゲームはまだ素晴らしい作品が出ています。やっぱり任天堂はすごいなと感心してしまいます。
が、ゲーム以外は終わりました。
音楽はとっくに死に絶え、アニメも人類史に名を残せるような作品はかなり少なくなりました。
このままだと音楽と同じような道を辿るでしょう。
日本人の大人は先進国一勉強しない
「そもそも、日本は、自己投資するという習慣や概念が希薄です」事実、日本のサラリーマンは、他の先進国とくらべて、大人が勉強していないことは、データにも現れている。
キャリア目標もなく、仕事力を高める学びも不足しているせいだろうか。同調査によると、「同世代の中で『活躍している人』の割合」は、「3割以下」と答えた人が過半数を占めた。
日本の若者も読解力が低下。原因はおそらくネット
日本の子供たちの読解力低下が懸念されている。経済協力開発機構(OECD)が昨年12月に公表した国際学力調査の結果では、15歳の読解力が4位から8位に順位を下げた。文章や資料を読み解く力がないと、深く考え、自分の考えを表現することは難しい。読解力向上には何が必要なのか。
同市の戸ヶ崎勤教育長は「教科を教える前に、文章の内容が分からない生徒がいるというのは衝撃的だった」と振り返る。これまでも現場の教員に漠然とした不安はあった。普段のテストでも答えを何も書かない子たちから「問題で何を聞かれているか分からない」という声が出ていたからだ。同市は昨年8~10月にも小6~中3に同様のテストを実施。現在、どの学年で読解力に差がつくのか、分析を進めている。
大学生の読解力もおぼつかない。学生の劣化を指摘する著書がある音真司氏が講師を務めた私大では、読書をする学生は少数で、3年でゼミに入るまで図書館に行ったことがない学生もいた。音氏は「試験やリポートではSNS※や日記のような文章を書いてくる。文の構造を理解せず、考えも整理できない」と話す。
2004年公表のOECD調査でも読解力は8位から14位に急落し、危機が叫ばれた。これを受け、文部科学省は05年に読む力と書く力の向上を掲げた「読解力向上プログラム」を策定。学校現場では授業開始前の時間を読書に充てる「朝の読書」などが活発化した。
その後、学習内容を増やした「脱ゆとり教育」の効果もあり、日本の読解力は回復傾向が続いた。しかし、最近はSNSの普及に伴う短文のコミュニケーションが若者の間で急速に広がり、長文を読んだり、書いたりする機会は減っている。
文科省は今回の結果を受け、
語彙 力の強化や文章を読む学習の充実を掲げた。20年度から実施する新学習指導要領にも反映させる。
昨年12月に公表された国際学力調査の結果では、日本の15歳の読解力は4位から8位に低下。文部科学省は原因の一つとして、スマホの普及に伴う長文を読む機会の減少を挙げた。
教科書や新聞記事のレベルの文章を、きちんと理解できない中高生が多くいることが、国立情報学研究所の新井紀子教授らの研究グループの調査で分かった。新井教授は「基礎的な読解力がないまま大人になれば、運転免許や仕事のための資格を取ることも難しくなる」と指摘している。
調査の名称は「リーディングスキルテスト」。教科書や新聞記事などの文章を読んでもらい、意味や構造を理解できているかを調べる内容で、2016年4月から今年7月にかけて、中高生を中心に全国で約2万4千人が受けた。問題は、コンピューターで受験者ごとに無作為に出題した。
その結果、例えば「メジャーリーグ選手の出身国の内訳」に関する中学校の社会科教科書の文章を読み、内容に合うグラフを正しく選べた中学生は12%で、高校生も28%にとどまった。文章には「選手のうち28%はアメリカ合衆国以外の出身」とあったが、四つのグラフの中から「72%がアメリカ合衆国出身」という事実を示すものを選択できない生徒が多かった。
似た文章を比較する問題でも誤答が多かった。調査では、やはり中学校の社会科の教科書にある「幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた」という文と、「1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」が同じ意味かを尋ねた。幕府と大名の関係が入れ替わっているため、正解は「異なる」だが、中学生の42%、高校生の27%が「同じだ」と答えた。
教科書の文章、理解できる? 中高生の読解力がピンチ:朝日新聞デジタル