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就活はマイナビ一択だね

マイナビがよく使われる

2022年卒学生が「もっともよく活用する就職サイト」としてあげたのは、文理ともに「マイナビ」が圧倒的で49%(文系)、41%(理系)となっている。

リクナビが3位に後退

この数年はマイナビが優位でリクナビは理系で強みを見せていたが、2022年卒でリクナビは急落して文理ともに13%にとどまっている。マイナビの3分1以下だ。順位は文理ともに3位に後退した。

代わって2位には、文理ともにリクナビを抜いてONE CAREERが入った。特に目立つのは、旧帝大クラスにおける活用率の高さだ。

大手企業やメガベンチャー企業の情報が多く掲載されるONE CAREERの特徴がよく表れており、前年に合格したエントリーシートや内定者の体験談が人気の理由だ。今回の調査では文系と理系の順序が1~5位まで同じである。4位は「楽天みん就」だが、この調査は楽天みん就の会員学生を対象としているので、高く評価されるのは当然だ。そして5位は「OfferBox」。近年利用学生が増えている逆求人型スカウトサイトである。

 

2022年卒学生が「最も活用した就職サイト」の結果から「現代就職サイト事情」がわかる。

・まずマイナビが首位を固め、2位以下との差が大きい

・次に就職メディアの王座として君臨してきたリクナビがついに凋落した

・3番目は2015年設立のONE CAREERがリクナビを抜いて2位に躍進した

・4番目は逆求人型サイト(OfferBox、キミスカ、iroots)が目立つ

・5番目は老舗就職サイトの凋落。キャリタス就活やダイヤモンド就活ナビもリクナビマイナビと同じくらいの歴史を持つ就職サイトだが、凋落傾向が続いている

 

マイナビは、「使いやすい」「わかりやすい」「多くの企業が探せる」と操作性と企業数に対する評価が高く「適性検査の練習ができる」、「マイナビ上でエントリーができ、企業から返信も来るから、使い勝手がいい」という声もある。

 

また、マイナビの地位は固まっており、「いちばん有名」「いちばん信用性がある」と信頼されている。

 

■ONE CAREER・リクナビの評価

ONE CAREERを支持する学生は旧帝大クラス、早慶クラスが多い。「洗練されている」「充実している」「参考になる」と実践的な情報に対する評価が高い。

「内定者のエントリーシート(ES)やインターンシップの参加後のレビューなどが見やすくて情報が多い」、「先輩の選考経験談やES提出例、企業別特徴がまとめてあるので、大変役に立っている」、「いちばん情報が洗練されている」、「ESや面接体験談が充実している」は、いずれも旧帝大クラスまたは早慶クラスの学生のコメントだ。

リクナビに対する評価はマイナビに似ており、「使いやすい」「有名だから」「信用できる」というコメントが多い。しかし、掲載企業には違いがあり、中小企業が多い。「マイナビよりリクナビのほうが多く中小企業が載っている」、「マイナビにはない中小企業なども多く見つけることが可能だと感じた」。

「メーカーの掲載数が多いから」というコメントもあり、メーカーに強く、中小企業が多いというリクナビの特色がわかる。ただコメントには、ONE CAREERへのコメントのような熱意は感じられない。

 

HR総研が「楽天みん就」と共同で2020年卒の就活生を対象に行った「就職活動動向調査」(2019年6月実施)をもとにしており、「内定辞退率予測サービス」が問題化する前の調査だ。「最も活用した就職サイト」では、

 

・文系はマイナビ38%、リクナビ27%

・理系はリクナビ38%、マイナビ29%

 

わずか2年前のことだが、現在のリクナビは文理ともに13%と大きく後退してしまった。

 

楽天みん就・OfferBoxの長所は?

4位の楽天みん就と5位のOfferBoxへのコメントも紹介しておこう。楽天みん就のコメントは楽しそうだ。「クチコミがいちばん多く学生からの意見が多い」、「同世代の声が聞けたり、ESが見られる」、「みんなの口コミなどが見られる」。学生らしいし、部活のノリのような雰囲気もある。

OfferBoxのコメントでは「自信」という言葉が目立つ。一人だけの就活は寂しく自信を失いかけることも多い。そんな時に仲間の口コミも力になるが、企業からのオファーも自信になるそうだ。「オファーがくるので否定された気分にならない。テンションが下がらず活動できる」、「かなりオファーが来るので自分に自信がつく」。