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若者はまず橋本健二さんの現代日本の階級構造と階級間移動を読め!

社会のヒエラルキーを認識せよ

現代日本の階級構造と階級間移動
橋本健二 (早稲田大学)

 

 

 

とにかく新中間階級を目指せ!

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http://www.l.u-tokyo.ac.jp/2015SSM-PJ/03_05.pdf

 

学歴で言えばニッコマあたりに入らないと厳しい。

大体ニッコマで上位20%前後です。マーチで上位10%前後。学歴はあまり関係ありませんが、入る会社を間違えると死にます。

人生は資本家階級を目指すゲームだと思え

どうすれば階級を上げられるのかを考える必要があります。

どんどん増えるアンダークラスに取り込まれず、どのようにして資本家階級を目指すのか。

そうすれば自ずと人生でやらなければならないことがわかるはずです。遊んでいる暇なんてないんです。

資産を蓄えなさい

橋本の定義による「資本家階級」の金融資産保有額は2312万円であるが、これは「富裕層」のイメージとは程遠い。富裕層といえば少なくとも億単位の金融資産を保有しているはずである。そこで富裕層の資産運用に強みを持つ証券会社の調査レポートに注目した。野村証券シンクタンク野村総合研究所(以下NRI)が作成している日本の階層別純金融資産。

資産による日本の階層構造について考えていきたい。ちなみに、同レポートでは、世帯を単位として純金融資産5億円以上を「超富裕層」としている。超富裕層は8.8万世帯あるので1世帯あたりの平均保有額は10億円である。かなり富裕層のイメージに近づいてきた感じがする。なお、これは純金融資産だけの数字であり、保有不動産を含めればもっと大きな金額となるものと思われる。

 

橋本健二『新・日本の階級社会』のイメージ図(図表1)
 
図表1 所得による階層構造

 

 

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https://www.newsyataimura.com/furukawa-3/

橋本健二『新・日本の階級社会』より作成。パート主婦785万人を除く)

・橋本は日本の就業者を職業、収入などによって五つの階級に分けて考える。階級ピラミッドの頂点に立つ資本家階級は254万人(全就業者の4.1%)いるが、大部分が少零細企業(従業員規模30人未満)の経営者である。世帯年収は1060万円とイメージより低い。零細企業の経営者が多いためであり、従業員30人以上の規模の経営者(67万人)に限れば、同1244万円になる。また家計資産の平均は4863万円、うち金融資産は2312万円である。後述するように、NRIの階層区分では超富裕層は純金融資産5億円以上、富裕層で1億円以上であり、合計で127万世帯である。橋本が分類する資本家階級、新・旧中間階級は、階級内の資産格差が大きいと思われ、それぞれの階級の上位層がNRI基準の富裕層を形成していると考えられる。両データの資産金額差は大きいが、金融資産に関してはNRIの数字の方が実態を反映していると思われる。

・新中間層は、1285万人(同20.6%)で官公庁や大企業の管理職、専門職、上級事務職が中核をなす。世帯年収は798万円、家計資産2353万円、うち金融資産946万円だ。正規労働者(ただし男性)が「年齢と昇進を重ね新中間層に上昇していくケースが多い」としている。終身雇用、年功序列賃金といった日本型経済モデルの恩恵を享受している階級である。高等教育を受けている割合が最も高く(61.4%)、この階級の上位層に位置する金融やIT業界の管理職や専門職が、高収入を背景に富裕層の一部を形成しているとみられる。

・旧中間階級は、806万人(同12.9%)、世帯年収は587万円、家計資産2917万円、うち金融資産1113万円である。世帯年収は正規労働者よりも少ない。自営業者と家族労働者で構成される少零細企業のイメージだろう。伝統的な「中間階級」であるが、規模は縮小を続けており、消滅しつつある階級と見られている。

・正規労働者階級は、2192万人(同35.1%)と最大規模の階級で、世帯年収630万円、家計資産1428万円、うち金融資産572万円である。企業規模は、少零細企業から大企業まで幅広く分布している。

アンダークラスは、929万人(同14.9%)と旧中間階級よりも多い。世帯年収343万円、家計資産1119万円(金融資産536万円)である。家計資産がそこそこあるように見えるが、持ち家の部分が大きく、持ち家のない人の家計資産は315万円である。また、貧困率が38.7%と上位4階級と比べて非常に高いのが特徴である。

◆金融資産でみた日本の階層構造
次にNRIの調査レポートを参考に金融資産に基づく日本の階層構造をみる。まずイメージ図(図表2)を見ていただきたい。

 

相対的貧困率はどんどん上昇

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