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今の就活って本当に大変だよね

 産業能率大学総合研究所は7月2日、「新入社員の会社生活調査」を実施し、その結果を発表した。この春就職した新社会人に、就職活動を振り返ってもらったところ「大変だった(かなり+思ったより)」と答えたのは84.0%、これまで過去最高だった就職氷河期の1995年度を超えて過去最高だった。

 「大変だった」と答えた人が多かった背景に、「合同会社説明会などの中止や延期が相次いだ」(54.9%)や「就職活動をする他の学生の動向が分かりにくかった」(50.7%)など、コロナ禍の影響がうかがえた。採用面接をオンラインで実施することについては、64.4%が「対面のほうがやりやすい」と回答。一方、「オンラインのほうがやりやすい」と答えたのは17.6%にとどまった。

 将来のキャリアについて尋ねると、「役職には就かず、担当業務のエキスパートとして成果を上げる」が前年度から17ポイント増えて54.2%、「管理職として部下を動かし、部門の業績向上の指揮を執る」 (36.6%)を大きく上回って過去最高に。また、最終的に目標とする役職・地位についても、「地位には関心がない」(50.7%)が2005年度(51.3%)以来16年ぶりに半数を超えた。

 書面による調査で、この春就職した男女144人が回答した。調査期間は3月29日~4月9日まで。