早死にする職業
イギリスの研究では、公務員を4階層に分けると1番の上位階層と比べ、1番下位の階層の突然死のリスクは4倍高いという結果が示されました。かつては管理職ほどストレスフルなので、健康に悪いと思われていたのに逆だったのです。
後にも類似する研究結果が報告されるようになりました。
また『職業』以上に『所得』と健康、寿命の関連を示唆する研究も多く、社会医学では注目の分野と言えます。
事故が起こりやすい危険度の高い仕事などを除いた場合、職業が寿命と関連する要因は大きく分けて2つあります。
1.『裁量権の有無』
自分で自分の仕事をコントロールできる人ほど、ストレスが低いので長生きする傾向がある。上記のイギリスの研究の結果もこのことを示唆しています。
2.『過重労働・暴飲暴食』
深夜までの残業や徹夜が当たり前の長時間労働や、接待続きなどの過剰飲酒は、当然体には悪い。
3.「勤務時間が不規則」
不規則な生活は、当然、身体に害です。つまり、毎日ではなく、不定期に夜勤があるような仕事は健康に負担です。
大手広告代理店の営業マン
彼らは、徹夜仕事は当たり前の超激務ですが、裁量が少ない。加えてお客との接待で連日大酒を飲むことも珍しくない。給料やステータスは高いものの、体には負担です。
IT企業の下請けSE
長時間労働のうえ、給料も安い。下請け会社のSEは基本的に親会社のムチャぶりには逆らえないし、店長も、結局は雇われなので裁量権はほぼありません
チェーン飲食店店長
長時間労働のうえ、給料も安い。下請け会社のSEは基本的に親会社のムチャぶりには逆らえないし、店長も、結局は雇われなので裁量権はほぼありません
若手官僚
「官僚はエリートで好待遇のイメージがありますが、それは年長者だけ。基本は年功序列の縦社会なので、若手は給料も安いし深夜まで働かされるのが通例です。実際、某省庁では入省した若手20人のうち、3人が10年以内に自殺したというデータもあります」
病棟勤務の看護師
数日に1回は夜勤があるので体内リズムを崩しやすい。さらには、上から管理される仕事なので、裁量権はなし。
会社勤務のタクシー運転手や長距離トラック運転手
数日に1回は夜勤があるので体内リズムを崩しやすい。さらには、上から管理される仕事なので、裁量権はなし。給料も安いです。
事故のリスクも高く、長生きできません。
LCCの客室乗務員
大手なら好待遇でフライトとフライトの間には休みも取れますが、LCCのCAは経費削減のため、給料は安いし連日フライトが入ったりとかなりのハードワークです。
また、航空機は放射線を多く浴びるのでかなり被爆します。早死にするのは当たり前です。
自衛官
裁量なし、不規則な生活、パワハラ環境