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就職活動で「内定が決まらない人」の特徴

これから就職活動をする大学3年生や大学院1年生の2019年卒の方や、まだ就活を継続している大学4年生や大学院2年生の2018年卒の方にとって、「どうすれば内定を取れるのか?」は、非常に気になるテーマではないでしょうか。

間違った”マニュアル”や”都市伝説”は不要

私は毎日、既卒(学校を卒業したけど未就業)の方向けに、キャリアカウンセリングを行っています。既卒の方の中には「就活をしなかった人」もいますが、「就活がうまくいかなかった(つまり内定が取れなかった)人」が大半を占めています。中には間違った”就活マニュアル”や、”都市伝説”を信じてしまい、そのせいで内定を取れなかった人もいます。

今回は内定が取れない人の特徴を解説することで、就活の何かの参考にしてもらえればと思い、「内定が取れない人の5つの特徴」ご紹介します。これらの特徴が自分に当てはまっていないかを確認し、今後の就活の参考にしてもらえればと思います。

「内定が取れない理由」については、主に選考後の「求職者本人の振り返り」と、「採用企業から求職者に対するフィードバック」の両面から吸い上げています。ただ、「求職者本人の振り返り」に関してはかなり当事者の主観が入っているため、「採用企業からのフィードバック」を元に特徴を5つに分類しました。

1.求人を「業界」でしか見てなく、「職種」を見ていない

■特徴
・仕事選びが「業界」だけで、入社後に配属される「職種」に目が向いていない
・「業界分析」はしっかりやっているものの、「職種分析」はやっていない

これは「業界研究」を行っているものの、実際に自分が仕事をする「職種(業務)内容」に関して理解度が低い、という場合です。もちろん、自分が属する業界も大事なのですが、それ以上に職種を理解することは重要なのです。それは、入社後のマッチングの度合いは、「業界」よりも「職種」に大きく影響されるからです。

例えば「製造業」という業界を志望している人がいるとしましょう。イメージ的には「設計職」や「製造職」に配属されるケースが多いと思いますが、「営業職」や「事務職」といったポジションに配属される可能性も十分ありえます。

また新卒の場合、ほとんどの採用枠が「総合職」となっていますが、入社後に希望している「職種」を、自分の特徴や魅力を交えてアピールできる人の方が、採用企業としては入社後のマッチング度合いや、配属先を考慮する上で採用したい、と考える傾向があります。

使い慣れていない敬語で話がギクシャク

2.就活ノウハウや敬語を重要視「しすぎ」ている

特徴
・大学のキャリアセンターで教えられるような「就活ノウハウ」を気にしすぎている
・使い慣れていない敬語を使いすぎている
・面接を特別視してしまい、極度に緊張してしまう

これは、キャリアセンターやネットから入手した、「実際には選考結果にほとんど影響がない」就活ノウハウを重要視しすぎてしまって、もっと注力すべき面接の回答内容や、会話のテンポに意識が向けられていない場合です。

最も多いのは「敬語の使いすぎ」です。

もちろん敬語が使えることはよいことです。接客販売職のように「きれいな敬語が話せる」ことが、そのまま業務スキルとして評価される職種であれば、効果的だと思います。しかし、敬語に関して「特に気にしない」、もしくは「かしこまりすぎて、むしろ話しづらい」と思われるケースでは、逆効果となる可能性もあります。

普段使い慣れていない敬語を使おうと意識するあまり、頭が真っ白になって「自分でも何を言っているかわからない」という経験は、誰しもがあるのではないでしょうか。要するに「そこまでうまくない敬語」を使うために頭の容量を使ってしまっているのです。

3.競争率が高い「人気求人」ばかりエントリーしている

特徴
知名度が高い企業や大企業ばかりを受けている
リクナビマイナビの「人気企業ランキング」に入っている求人を中心にエントリーしている

この特徴は人気企業を受けているわりに、自分自身のアピール材料(「学歴」「課外活動」など)が他の求職者と比較して劣っている場合、頻繁に起こります。とくに、学歴がそこまで高くない(中堅ランク大学以下の)学生に見られます。大企業のような知名度が高い企業や、就活サイトのランキング上位の企業は、志望者も多いため、空前の売り手市場といっても競争率はまだまだ高いのが現状です。

採用企業はエントリーしてきた多くの求職者を選考で評価し、評価ポイントの高い順に上から採用していきます。つまり、採用されるためには数多くの求職者の中で採用ハードル(採用枠数が100名の場合は、補欠枠を入れてもだいたい120位以上)よりも、高い評価をもらう必要があります。

企業はもちろん人柄や経験も考慮しますが、書類選考では余程光るものがない限りは、「学歴」を重視するのが現実です。つまり、自分の「学歴」をはじめとしたエントリーシートに記載している「エピソード(経験、能力)」に魅力を感じてもらえないと、書類選考すら通過しません。

面接においても、同程度の評価が高い学生同士であれば、学歴が高い方を採用するというのが実情です。

イレギュラーな質問に対応できない・・・

4.事前に準備をしすぎて「ロボット」のように回答してしまう

特徴
・事前に準備した回答をセリフのように話しているため、不自然なコミュニケーションになる
・想定していないイレギュラーな質問をされると極度に動揺する

これは、事前に準備した回答をロボットのように、面接で話すことを指します。

もちろん、事前に想定質問を洗い出して、回答を準備することは重要です。ただ、それを文章として丸暗記してしまうと、本番で緊張しすぎてしまった際にセリフが飛んでしまい、うまく話せないことがあります。

セリフを丸暗記したことがある方はわかると思いますが、セリフはちょっとした言葉が抜けただけで、文章が成立しなくなることがあります。また、少しイレギュラーな質問をされた際に、「何を知りたいんだろう…」と、必要以上に勘ぐってしまって沈黙したり、準備していないために動揺してしまったりということもあります。

5.志望動機が「楽しい」「好き」の一点張り

特徴
・志望動機が「楽しいから」や「好きだから」といった感情的な理由しかない
・「なぜ楽しい(好きな)のか?」という深掘りする質問には答えられない

これは、志望動機が「楽しい」「好き」といった感情的な理由のみで、構成されているケースです。

このようなタイプの方は非常に多く、「私は旅行が好きなので、旅行業界を志望しています!」と勢いはあるのですが、深みはありません。ただただ感情的な理由ばかりの志望動機なので、採用企業は「もし好きじゃなくなったら仕事を辞めちゃうんじゃないの?」と、仕事がつらくなった際やうまくいかなくなった際に、仕事を続ける理由がなくなるのではないか、と不安に思ってしまいます。

就活本によく書いてある、「好きなことを仕事に」という文言を参考にするのはよいのですが、「好き」という感情だけで志望動機を話すことはおすすめできません。

ここまで「内定が取れない人」の特徴を解説してきました。では、どうすれば「内定を取れる人」になれるのか、それぞれ解決策をご提案します。

1.求人を「業界」でしか見てなく、「職種」を見ていない→志望職種を決めて、その職種分析を行う

・自己分析を元に志望する「職種」を決める
・志望する職種の「職種分析」を行う

自己分析結果を元に、志望する「業界」を決めるだけでなく、企画の仕事がしたいのか、営業の仕事がしたいのか、モノづくりの仕事がしたいのかといった、志望する「職種」を決めましょう。そのためには、職種ごとに「求められる役割」、「評価基準」、「向き不向きな性格」、「その仕事をすることで享受できるメリット」を調べます。

この過程をたどると、自然と業務内容もある程度理解できますし、入社後の目標に関しても、説得力のある内容で説明できます。

2.就活マニュアルや敬語を重要視「しすぎ」ている→過度に気にしない

・金融業界や接客業といった、ビジネスマナーを重視する業種・業界以外では、「あえて気にしない」
・気にする余裕があるなら、回答内容や会話のテンポに気を使う

面接が苦手な人というのは、面接を必要以上に意識しすぎてしまい、通常のコミュニケーションが取れていません。特に敬語のような使い慣れない言葉を使おうとすると、そればかりに気を取られてしまい、肝心の内容が相手に伝わりません。

あなたが面接官だったら、「敬語を使っているけど内容がわからない人」と「敬語は使っていないけど内容がわかる人」だったら、どちらの印象がよいでしょうか?

自分がどの位置にいるのかを知ること

3.競争率が高い「人気求人」ばかりエントリーしている→自身の客観的評価を把握し、競争率が低い求人にも目を向ける

・自分の経歴やアピール材料を客観的に評価する
・人気企業だけでなく、知名度は低いが志望条件を満たす企業にも、並行してエントリーする

自身の学歴やアルバイト、課外活動の経験が採用市場でどのくらいの位置(順位)くらいなのか、知りましょう。また、わざわざ競争率が高いところで勝負するよりも、低いところを選んだ方が内定する確率はグンと高まります。要は自分が企業や仕事を選ぶ条件さえ満たしていればよいわけですから。

そのためにも、自分のポジションや志望企業の人気度について、できるだけ立場が違う人から、客観的な意見を集める必要があります。就活ナビサイトで求人を調べるのではなく、知人や先輩に聞いてみたり、就活エージェント(キャリアコンサルタント)からの就活方針の提案を聞いてみることで、情報収集の幅を広げてみてはいかがでしょう。

4.事前に準備をしすぎて「ロボット」のように回答してしまう→事前の回答は箇条書きのメモを作成

・文章まで作り込まない
・話す要素を箇条書き程度にまとめておく(PowerPointの資料のようなイメージ)

実は情報というのは、文章化してしまうと、扱いが急に難しくなります。言葉が1つ抜けただけで文章が成り立たないですし、構成も1つの文章が抜けただけで成立しません。

そこで、PowerPointの資料のように話す要素を箇条書きにしておけば、その要素同士を矢印で繋いだりして視覚的に理解しやすくします。

自分が理解しやすくしておくことで、本番でも回答が頭から飛ばないですし、相手にもわかりやすく要点を伝えることができます。つまり、いつもの会話でやらないこと(セリフを覚えて話す)はやらない方がよい、ということです。

5.志望動機が「楽しい」「好き」の一点張り→「その仕事をすることで享受できるメリット」を志望動機に盛り込む

・感情のような「変わってしまうもの」だけでなく、仕事を通じて手に入るメリットのような、「変わらないもの」を盛り込む
・「楽しい」「好き」だと思う理由を「なぜなぜ分析」で深掘りする

企業が若手人材を採用する際、最も恐れているのは、入社後にすぐ辞めてしまうことです。

せっかく採用活動に手間や時間を掛けても、すぐに辞められては全くの無駄になってしまうからです。感情などでも変わらない理由を、志望動機に盛り込みましょう。

仕事で得られる「メリット」を語れ

最もおすすめなのは、「仕事を通じて享受できるメリット」です。メリットと言うと打算的なように聞こえますが、その仕事をすることでメリット(変わらないもの)が得られる人ならば、「自分に得がある限り、辞めないだろう」と見られます。

もちろん「楽しい」「好き」といった感情的な理由も、アピールすること自体は問題ありません。ただ、どうしてその仕事をすることが「楽しい(好きな)」のかを、「なぜなぜ分析」のように、深掘りして回答を準備しておくことをおすすめします。

いろいろな就活ノウハウが頭に入ると、「いったいどれが本当なんだろう?」と混乱してしまうと思います。そういったときは、面接官(採用担当者・部門長・役員など)が「どのようなことを基準に採用しているのか」を考えることが大切です。どの会社も採用する人材に求めていることはあまり変わりません。

採用者側の考え方
・すぐに辞めないだろうか?
・担当する仕事ができるようになるだろうか?
・雰囲気や一緒に働くメンバーと相性がよいだろうか?
・(あわよくば)会社の未来を背負ってくれる、基幹メンバーになれるだろうか?

このような基準に沿って評価される場合、関係がなさそうな就活ノウハウは、いったん無視してもいいのではないでしょうか? 内定という果実を獲得するため、賢い就活を心掛けたいものです。

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