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機械

 

[業界研究] 機械

概要

機械業界は、建設や自動車、家電などあらゆる産業に関わっている。
主な顧客は企業や国で、土木・建設に必要な機械を作る「建設機械」業界、マザーマシンなどを作る「工作機械」業界、石油やガス、化学プラントなどの工業設備を設計・建築する「プラントエンジニアリング」業界の3つに大きく分けることができる。

機械業界

2016年は外需が大きく落ち込み一転マイナスに

内閣府の統計によると2016年の機械受注総額は、前年比4.9%減の27兆1,907億円と、昨年とは一転してマイナスとなった。

需用者別にみると、外需が同16.9%減の9兆8,757億円と大きく落ち込んだことが影響している。特にアジアにおける経済減速の影響を受けて産業機械需要が低迷したことや、年初は1ドル120円程度だった為替が夏から秋にかけて100円程度にまで円高が進んだことが大きく影響している。民需は同1.8%増の12兆6,408億円。非製造業は同3.6%増の8兆3,399億円と増加した一方で、製造業が同1.6%減の4兆3,010億円と減少している。

他方、官公需は同8.1%増の3兆2,838億円、代理店経由は同9.4%増の1兆3,903億円と堅調だった。
アジアを中心とする需要の落ち込みと円高の影響で2年連続のマイナスだが、2017年は持ち直しの兆しも
一般社団法人日本建設機械工業会の発表によれば、2016年の建設機械出荷額は、国内と輸出を合わせて前年比7.4%減の2兆1,428億円と、2年連増で減少となった。

国内では前年にあった工作機械における補助金政策や、建設機械での規制導入前の駆け込みといった需要押し上げ効果がなくなったこともあり、同4.3%減の9,637億円、輸出はアジアを中心として需要の減退や円高の影響もあり同9.7%減の1兆1,791億円といずれも減少した。

国内向けでは、ミニショベルが前年比で32.6%減、道路機械が同13.9%減と大幅マイナスに、輸出では、トラクタが同24.7%減、建設用クレーンが同37.4%減、道路機械が同27.1%減、油圧ブレーカ(←全角に)圧砕機が同23.7%減、補給部品が同20.3%減と、いずれも大幅なマイナスとなっている。

ただし、2016年度の第三四半期(2016年10~12月)あたりから為替が再び円安に振れたこともあり、輸出を中心に出荷額は持ち直しの傾向にある。2017年については、需要の回復も見込まれ、為替が落ち着けば業績の改善が期待できる。

豆知識

NCとMC、似て非なるもの
工作機械を代表するNCとMC。NとMが異なるだけだが、その内容は大きく異なる。

NCはNumerical Control(数値制御)のことで、コンピュータなどによる数値制御(CNC)によって行う機械加工のこと。
工作機械に数値を入力すると、その情報をもとにドリルなどの切削工具や対象物が動いて加工が行われる。

MCはmachining centerのことで、工具の自動交換機能を持つのが特長。
NC同様、コンピュータ数値制御で加工を行うが、複数の工具を工程に応じて自動的に交換するため、削り、穴あけ、ネジ立てなどの異なる加工を1台で行うことができる。
母なる機械「マザーマシン」はなぜ母なのか?
時計、テレビ、スマートフォンのように身の周りで何気なく使っているものから、自動車や飛行機などの移動手段、建設用機械など、世の中にはあらゆるところに数え切れないほどの機械が存在する。こうした機械はすべて、素材を削ったり穴をあけたりされた多数の精密な部品で構成されている。
素材を加工し、機械に必要な複雑で精密な形状の部品を作り出すのが「工作機械」。すべての機械は工作機械によって作られた部品によって出来上がっていることから、工作機械は「マザーマシン(母なる機械)」と呼ばれている。

ここでポイントとなるのが工作機械の精度。モノづくりの世界では「母性原理」という言葉がある。これは、金属部品の精度は、それを加工した工作機械の精度を超えられないという意味。
つまり、どれほどすぐれた設計図や貴重な素材を採用しても、作り出される機械の精度はマザーマシンである工作機械の性能や能力に大きく影響される。工作機械の性能が低ければ、決して高性能な機械を作り出すことはできない。

工作機械には、作業者がハンドルを回すなど手作業で操作する「汎用工作機械」と、コンピュータなどによる数値制御で加工する「NC工作機械」があり、日本はいずれも世界トップレベルの高い技術を誇っている。
感覚と経験で工作機械をあやつる熟練技術者や、高い加工精度で部品を作り上げるすぐれた工作機械が世界に誇る日本のモノづくりを支えている。

業界関連用語

ブレイン・マシン・インターフェース(Brain-machine Interface:BMI
脳信号の読み取りや脳へ刺激を与えることで、脳と外部の機械を結び情報伝達を行うプログラムや機器の総称。

人間の脳神経を流れる微弱な信号を検知・解析しその意図を読み取るので、手足を動かしたりすることなく機器を操作することが可能になる。

例えば、自分が動きたい方向の手足を思い浮かべることで乗り物を目的の方向に動かしたり、テレビの電源をオフにしたいと考えるだけで、テレビを消せるといったことが可能になる。

また、脳を直接刺激することで機械の情報を脳に直接伝えることもでき、映像や音楽を目や耳からではなく、直接脳で見たり聞いたりすることも可能になると言われている。


●オフロード法
環境省国土交通省経済産業省が2006年に定めた法律で、公道以外で自走できる建設機械や農業機械、フォークリフトなど特定特殊自動車の排ガスを規制するもの。

2006年10月以降、製造業者には法律で定められた基準値を満たす特殊自動車の製造が義務づけられた。


●機械受注統計
内閣府が毎月公表しているデータで、主要メーカーを対象に、各産業セクターから1カ月間にどれだけ受注があったかを集計してはじき出す。

各企業が設備投資のための機械をメーカーに発注する段階の数字が反映されるため、景気の先行きを読むための指標としても注目されている。

どんな仕事があるの?

●営業
自社商品を、顧客である企業や卸会社に提案・販売。顧客の要望を聞き出し、製品の改善や新製品づくりに役立てる。

● 資材調達/購買
世界各地の製造工場からのニーズをとりまとめて、国内外から材料となる素材や部品を仕入れる。

●商品開発
既存商品を改善するほか、新商品の企画を立てて、試作や開発を行う。

●基礎研究
次世代向け製品に役立てるため、最先端技術の研究を行う。

●生産管理
制作現場の全工程を理解し、品質、コスト、時間を管理する。品質管理と効率面のコントロールが重要な仕事。