キャリア!-進学就職情報メディア-

-進学就職情報メディア-

アミューズメント・レジャー

 

[業界研究] アミューズメント・レジャー

概要

アミューズメント業界、レジャー業界ともに、余暇を楽しむための施設やサービスを提供する。
アミューズメント業界は、ゲームやカラオケ、映画などの日常生活に密着した商品を扱い、レジャー業界は大型テーマパークや旅行、ホテルなどが主な商品となる。
アミューズメント業界
多彩な発展の可能性を秘めた業界
アミューズメント業界の代表として、ゲーム、玩具、映画、カラオケ、キャラクター、パチンコなどが挙げられる。

ゲームを例にとっても、ソフト、ハード、ゲームセンターと数種類に分かれるうえ、映画会社がテーマパークを経営するなど、はっきりとした境界線もなく、構造は複合的だ。
今後も、こうしたさまざまな産業との提携、融合の可能性が高い。

また、これまでにあったアミューズメント機器を並べて顧客に遊ばせるという方法だけでなく、ホスピタリティあふれるサービスや、テーマパーク化した施設、老若男女が楽しむことができるレジャー空間を目指す動きも強まっている。
パチンコ・パチスロ市場が大きく下落するも、国内旅行や外食、スポーツ部門は好調
公益財団法人日本生産性本部余暇創研は、1977年の創刊以来、毎年日本における余暇の実態を需給双方の面からとりまとめており、2016年8月発行の「レジャー白書2016~少子化時代のキッズレジャー~」は、創刊以来通算40号目となる。この白書によれば、2015年の余暇市場は72兆2,990億円となり、前年比1.0%の減少となった。

スポーツ部門(前年比1.9%増)、観光・行楽部門(同0.6%増)は前年を上回ったが、娯楽部門では公営ギャンブルは堅調だったが、パチンコやゲーム関連市場が大きく落ち込んだことから、前年比1.5%減とマイナスだったことが響いた。

近年回復傾向が鮮明なスポーツ部門は、スポーツシューズ、ウエア、スポーツ自転車が好調で、ゴルフ用品、テニス用品もプラスに転じている。また、フィットネスクラブは史上最大の市場規模を更新。さらに、苦戦が続いていたゴルフ練習場とボウリング場、スキー場にも回復傾向が見えてきた。

観光行楽部門は、4年連続でプラス成長。遊園地・テーマパークが2年連続で過去最高を更新し、旅行業は国内旅行が大幅増となったこともあり、鉄道や航空も堅調だった。ホテルは訪日外国人客の増加もあり、3年連続の大きな成長で、過去最高を記録した。

趣味・創作部門(前年比1.0%減)は、5年連続でマイナス。カメラ、ビデオカメラの落ち込みが大きい。書籍、雑誌の販売も落ち込む一方で、電子書籍は存在感を増している。音楽コンサートが大きく伸び、映画も好調を維持しており、テレビ、音楽パッケージが微増となった。

娯楽部門では、パチンコ・パチスロ貸玉料・貸メダル料が大きく減少し状況は依然として厳しい。テレビゲーム・ゲームソフトは縮小が続き、ゲームセンターは減少から抜け出せない。
また、スマートフォンゲームも伸びが鈍化している。

他方、競馬、競輪、競艇といった公営ギャンブルは堅調、さらに、宝くじ、スポーツ振興くじ、外食も伸びている。
全体の市場規模は前年比1.0%減となったが、市場規模が大きいパチンコ・パチスロを除けば同1.2%増と伸びている。

豆知識

クラウドファンディング
おもしろいアイデアはあるが資金がないクリエイターが、インターネットを通じてアイデアを公開し、不特定多数の人たちから、数百円から数万円程度の少額の資金提供を求めるというもの。

必要とする資金が集まった時点でプロジェクトがスタートする。
ベンチャーキャピタルや銀行に頼らない資金調達の方法として注目をあびており、数億円を集めることに成功している例もある。

プロジェクトには、映画製作や演劇の興行、おもちゃやユニークな雑貨などさまざまあるが、ビデオゲームに関連するプロジェクトでの成功例が多く、独立系のゲーム開発会社が利用するケースも多い。

アンドロイドOSの据置型ゲーム機の「OUYA(ウーヤ)」や、ゲームクリエイター稲船敬二氏(「ロックマン」や「バイオハザード」が有名)の「Mighty No.9(マイティナンバーナイン)」は、クラウドファンディングによるプロジェクトとして知られている。

業界関連用語

東京ゲームショウ
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会主催による日本最大規模のコンピュータエンターテインメントの総合展示会。
どんな仕事があるの?
●接客スタッフ
施設の来場者に対応する。

●オペレーションスタッフ
施設や設備の管理、運営を行う。

●クリエータ
ゲームの場合なら、ゲームデザイナー・ゲームプランナーがソフトの企画・立案を行い、CGデザイナー・キャラクターデザイナーがグラフィックを作成、ゲームサウンドコンポーザーが音楽や効果音を作成、シナリオライターがストーリーを組み立てる。これらのスタッフを統括・管理するのがゲームプロデューサーである。

●営業
メーカーに対して自社商品を供給するよう、提案・交渉を行うほか、消費者に向けて販売するため、プロモーションの戦略を企画し、実行する。

●広告・宣伝
自社商品を消費者やメーカー、量販店などに向けて、プロモーションするための戦略を企画する。


レジャー業界

ユニークな視点で来場者にアピール。順調な遊園地・テーマパーク産業
レジャー業界で大きな存在となるのが、遊園地や博物館、動物園、水族館などによる「観光」。

なかでも、独特のコンセプトを打ち出すことができる「テーマパーク産業」は、他の施設では感じることができない個性や特色を出しやすいこと、地域のイメージ向上や活性化につなげやすいこと、大きな経済効果が見込めることなどが特徴だ。

長い目で見ると少子高齢化などで来場者数の減少を不安視する声もあるが、各テーマパーク・遊園地は新設備の導入や期間限定イベントなどで来場者にアピールし、引き続き好調を維持している。

経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によると、「遊園地・テーマパーク」の2016年の売上高は、前年比0.3%減の6,581億9,400万円とほぼ横ばいだったが、入場者数の合計は同1.4%減の8,039万2,414人と、前年を109万4,586人も下回っている。
日本人の余暇活動は5年連続「国内観光旅行」が1位。ドライブや映画もランクアップ
公益財団法人日本生産性本部余暇創研がとりまとめた「レジャー白書2016~少子化時代のキッズレジャー~」によると、2015年において余暇活動で最も多い参加人数となったのは、「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」が5,500万人(2014年は5,400万人)で5年連続1位となり、唯一5,000万人を上回った。

3月に北陸新幹線の長野-金沢間が開業したり、9月のシルバーウイークが5連休だったりしたこともあって、国内旅行には追い風だった。一方で、個人所得の伸び悩みもあってか多くの種目で参加人数が減少しているのが今回調査の特徴といえよう。

続いて2位は「外食(日常的なものは除く)」で4,390万人(2014年は5,000万人で同じく2位)。
3位には4,340万人(同4,870万人)のドライブが昨年の4位から順位を上げた。
2014年に3位だった読書(仕事・勉強などを除く娯楽としての)は4,230万人(同4,990万人)で4位に、昨年7位だった映画(テレビは除く)が3,660万人(同4,050万人)で5位にランクインした。

2014年に5位だった「ウィンドウショッピング(見て歩きなど娯楽としての)」は2,930万人(同4,510万人)で12位に、同じく12位だった「音楽鑑賞(配信、CD、レコード、テープ、FMなど)は3,340万人(同3,560万人)で8位になった。
また、2,190万人で19位に入った「ジョギング・マラソン」は、2014年は28位(2,140万人)だったが、昨今のスポーツブームの好調さを示す結果となった。
続々と登場予定の大型アミューズメントパーク
大型のテーマパークといえば、「東京ディズニーランド東京ディズニーシー」や大阪の「USJユニバーサル・スタジオ・ジャパン)」が有名だが、2017年から大型のテーマパークが各地にオープンする予定だ。規模が大きいテーマパークといえば2006年の「キッザニア東京」のオープン以降見当たらずほぼ10年ぶりとなる。

まずは、2017年4月にレゴランドジャパンが愛知県名古屋市にオープン。埼玉県飯能市には、北欧フィンランドのライフスタイルを体験できる「メッツァビレッジ」が2018年秋に、ムーミンの世界を体験できる「ムーミンバレーパーク」が2019年春にオープンする。

一方で、2017年5月に東京ディズニーシーでは映画「ファインディング・ニモ」をテーマにした新アトラクションをオープン、「USJ」は世界的人気キャラクター「マリオ」を中心に任天堂のキャラクターを活かした「スーパー任天堂ワールド」を2020年にオープンする予定だ。

豆知識

映画館のデジタル化
多くの観客にはあまり関係がないためか、マスコミなどで大きく取り上げられることがない「映画館のデジタル化」。
2014年春には、ほぼすべての映画館でデジタル化が終了した模様だ。

「映画館のデジタル化」とは、映画館で上映される素材が35mmフィルムから、DCP(Digital Cinema Package)と呼ばれるデータに変わることを意味している。
映画館では、データを読み込む専用のサーバーや映写機を用意することになり、こうした機器がなければ映画は上映できなくなる。

従来は、撮影した映像やデータを上映用フィルムにして各地に配送していたが、今後はデータのやり取りになるため、映画配給会社にとっては大幅なコストダウンにつながる。
また、フィルムの劣化や損傷などの問題もなくなる。

一方で映画館では、1スクリーンで1,000万円といわれる経費の負担がのしかかり、中小の映画館には死活問題となっている。
中には、クラウドファンディングによって資金を募っているところもある。

業界関連用語

●パワースポット
行くと元気が出る、願いが叶うなどと信じられている場所のこと。日本でパワースポットと呼ばれる場所は神社仏閣や山が多い。パワースポットを訪ねるツアーなどが盛んに企画されている。

●貸農園
安全な食べ物を自分で作りたい、土と触れ合いたい、などのニーズに対応するのが、「貸農園」「市民農園」などと呼ばれる施設。
全国に3,000個所を超えており、郊外の広大な土地にあってピクニック気分で楽しめるものや、都会の私鉄電車が線路上のスペースを利用したものなどさまざま。
種まきから収穫まで専門家がサポートしてくれ、週末に家族で作業を楽しむというスタイルが多い。

東京スカイツリー
東京都墨田区押上に建設された電波塔。高さは634mと、電波塔としては世界一の高さを誇る(この数字は武蔵国と掛けている)。
2008年7月に着工、2012年2月竣工、同年5月22日にオープンし、新たな観光地として周辺地域への経済効果も期待されている。
2013年12月6日には、開業後約1年半で来場者が1,000万人に到達、さらに開業後3年半となる2015年11月9日には2,000万人を突破している。
外国人旅行者への取組みも積極的に行っており、受付には外国人専用カウンターを設置。
また、短い待ち時間で展望デッキに入場できる外国人向けのチケット「Fast Skytree Ticket」、さらに天望デッキと天望回廊に入場できるセットチケット「Fast Skytree Combo ticket」の販売も行っている。

どんな仕事があるの?

●営業
旅行会社の場合、法人や学校に対して社員旅行や修学旅行の企画・提案を行うものと、旅行代理店の窓口に訪れた個人客に対するものがある。ホテルの場合は結婚披露宴などの相談に対応するカウンター営業などがある。

●接客
ホテルの場合は、フロントやベルボーイ、コンシェルジュなど、旅行業の場合はツアーコンダクターなど、テーマパークならアトラクションスタッフなどがある。

●飲料部門スタッフ
ホテルやテーマパークのレストラン、バー、ラウンジなどを運営する。