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芸能・映画・音楽

 
[業界研究] 芸能・映画・音楽

概要

芸能・エンタテインメント業界には、映画業界や音楽業界などがあり、古くからテレビ・ラジオ・出版などのマスコミ業界との関係が強い。
しかし、今では、すべての業界がインターネットや携帯電話・スマートフォンといった新しいメディアの登場と進化に大きな影響を受けている。
芸能・エンタテインメント業界でも、こうした新しいメディアといかに上手に共存できるかどうかが、生き残りのカギといえそうだ。
芸能業界
映画業界は製作・配給・上映のすべてが分業

1本の映画が観客の元に届くまでには、数え切れないほどたくさんの人たちが関わっている。

新作の企画立案から脚本作成、出演者への交渉などを行う「映画製作会社」、完成した作品の権利を買い取って映画館に提供したり宣伝したりする「映画配給会社」、そして上映のスケジュール管理をする「映画館運営会社」など。

映画業界は、これらさまざまな業種によって構成されている。
君の名は。」の記録的大ヒットもあり邦画の興行収入が大きく伸びた
一般社団法人日本映画製作者連盟の「日本映画産業統計」によると、2016年の国内興行収入は前年比8.5%増の2,355億800万円、入場者数は同8.1%増の約1億8,019万人。

邦画・洋画別に傾向を見ると、邦画の公開本数は全体の53%を占める610本(2015年は581本)、洋画は47%を占める539本(同555本)。興行収入では邦画が前年比23.5%増の1,486億800万円と好調だったが、洋画は同10.2%減の869億円と2桁減となり明暗をわけた。

邦画では2016年8月公開の「君の名は。」の興行収入が首位の235.6億円(2017年1月22日現在の150日間成績)と記録的な大ヒットとなったことは記憶に新しい。
2位は「シン・ゴジラ」が興業収入82.5億円を記録したほか、3位「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」(興行収入63.3億円)、4位「映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」(同55.3億円)、5位「ONE PIECE FILM GOLD」(同51.8億円)といったヒット作に恵まれた。

洋画では人気シリーズの「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が116.3億円の興業収入あげ首位、2位「ズートピア」が76.3億円、3位「ファインディング・ドリー」が68.3億円とヒット作もあったが、総じて邦画に勢いがあった。
また映画館スクリーン数は2015年の3,437から3,472に増加した。
音楽ソフトは減少傾向にあるがサブスクリプションサービスの拡大を受けて有料音楽配信は順調
音楽業界は、CDやDVDの制作・宣伝を行う「レコード会社」を中心に、新曲のジャケットやプロモーションビデオなどの制作を手がける「制作会社」や、アーティストのマネージメントを行う「マネージメント会社」、ライブツアーやコンサートを企画する「イベント会社」などによって構成されている。

一般社団法人日本レコード協会の「日本のレコード産業2017」によれば、2016年の音楽ソフト(オーディオレコード+音楽ビデオ)の総生産数量は前年比5%減の2億1,298万枚/巻、金額は同3%減の2,457億円といずれもマイナスとなった。一方、有料音楽配信売上は同12%増の529億円と3年連続の増加となり、音楽ソフト生産金額と有料音楽配信売上金額の合計は、同1%減の2,985億円となった。

有料音楽配信で規模を大きく拡大しているのは、定額で音楽が聴き放題になる「サブスクリプションサービス」。従来は、1曲もしくはアルバム1枚単位で音楽を購入していたが、サブスクリプションサービスでは1枚のアルバムを買うよりも安く、数万という曲を聴くことができる。さらにダウンロードした曲はクラウドに保存できるサービスを提供しているところもある。

Apple Music」や「Google Play Music」、「LINE MUSIC」など、日本でもお馴染みの会社がサービスを開始したことで一気に市場が活性化。さらに世界で1億人以上のユーザーを抱える世界最大手の「Spotify(スポティファイ)」が日本でのサービスを開始したことも、プラスに作用した。

同協会の調査によれば、有料音楽配信売上金額のサービス別比率では、シングルトラックの33%(前年40%)に対し、サブスクリプションサービスは38%(同26%)と初めてシングルトラックを上回った。
サブスクリプションサービスの2016年の売上金額は、前年比61%増の200億円と有料音楽配信売上金額で占める比率が最も高いサービスとなっている。


豆知識

コンテンツビジネスに欠かせない音楽出版社とは?
音楽出版社とは、作曲家や作詞家などから音楽作品の著作権管理やプロモーションなどの業務(音楽出版)を委託された音楽著作権管理会社で、著作印税の一部を管理料として受け取っている。
古くは楽譜を印刷し販売していた楽譜出版社がこうした業務を行っていたこともあり、音楽出版社と呼ばれている。

今では、著作権管理だけでなく、自ら原盤制作の出資などを行うこともある。
音楽に関するコンテンツビジネスの中心的存在ともいえ、楽譜出版社系、放送局系、レコード会社系、芸能プロダクション系、映画会社系などさまざまな系列の音楽出版社がある。


業界関連用語

●コンテンツビジネス
コンテンツとは、映画や音楽、マンガ、アニメなどの制作物のこと。
たとえば映画作品が映画配給会社を通じて上映されたあと、DVD化されたりテレビ放映されたりするなど、二次使用されるとそこで新たな利益が生まれ、これをコンテンツビジネスと呼ぶ。
コンテンツビジネスはほかのさまざまな産業や文化との関わりが深いため、経済波及効果が高い。

シネマコンプレックス
入口は1つだが、中に100席から300席くらいの小規模な劇場(スクリーン)が7から10くらい入っており、観客が好みに合わせて作品を選択できる複合型映画館。
映画館側としては入場者数によってスクリーンを入れ替えたり、同じスクリーンで時間帯を変えて複数のタイトルを上映できるなどのメリットがある。


どんな仕事があるの?

●宣伝(映画)
邦題やキャッチコピーの作成、宣伝方法のプランニング、イベントの企画立案、パンフレット製作、メディアの広告展開などを行う。

●制作(映画)
企画から脚本、撮影、編集まで映画制作の全工程に携わる。最近では映画会社が自社で制作するより、製作プロダクションが手がけることが多い。

●宣伝(音楽)
生み出された作品をユーザーに宣伝するために、マスメディアへのプロモーション、販売促進物の製作、ライブや公開録音など効果的な宣伝手法の立案・実行を担当する。

●制作(音楽)
市場動向など情報を収集し、新譜のコンセプトやプランニング、新人の開拓やアーティストの育成、さらに実際の音源制作、プロモーション業務の支援などを行う。