営業は嫌?
Q.営業ってやりたいですか? それともやりたくないですか?
・やりたくない……88.3%
・やりたい……11.6%なんとおよそ9割近くの方が、営業の仕事はやりたくないといった結果になりました。やはり営業は厳しいというイメージがあるのでしょうか。
衝撃! 大学生の約9割が営業職を「やりたくない」と回答。理由は?(2016年3月20日) - エキサイトニュース(1/2)
8割の学生が営業はやりたくないといった結果に。
他のアンケートでも7割は営業をやりたくないと思っているようです。
営業が嫌な学生は多いみたいです。
出世早いし、花形って感じがしますけどね。
まぁ、実態は結構過酷だったりもしますし、インターネットである程度わかっちゃう時代ですから、やりたくない人が増えるのも分からなくはないです。実際営業は使い捨てに近い扱いになることが多いです。
また、向き不向きがあります。3年以内に結果が出なければ95%の方はその後も結果を出せないそうです。才能がないということでしょう。
文系で営業やりたくないとなると、SEか事務か公務員という選択肢があります。
女性であれば事務を狙えますが、男性で総合職だとなかなか難しいです。
総合職での採用の場合は必ず一度は営業に回されるでしょう。
男性は公務員かSEを目指すのが無難でしょう。公務員は試験があり、合格しなければなりません。民間との併用はほぼ不可能だと思った方がいいでしょう。
公務員に成れないと公務員浪人(無職)になります。日本は既卒に厳しいので、優良な民間企業には採用されなくなります。
このようなリスクがあることは覚悟してください。約半数は公務員受験に失敗します。
(2年目で受かる人も多いです)
どうしても公務員になりたいということであれば、国税専門官が最も入りやすいかもしれません。
残るはSEですが、文系からSEになるのは難しいです…
その理由として、SE募集は分離不問ではありますが、当然情報系専攻の人が強いのです。
その中で文系の人が内定を獲得するのは至難です。
しかし、SEはなるだけなら誰でもなれるのかもしれません。誰でもウェルカムで、大量採用、大量離職の会社も多くありますからね。
(所謂ITドカタでブラックな会社です)
会社にもよりますが、離職率が70%を変えるような目に見える地雷はやめておきましょう。
離職率が90%以上であれば、ブラックではないと思います。(ホワイトでもないと思いますが)
就職の実態
ある文系大学(大東亜帝国レベル)のHPに学科別の就職先の職種が載っていました。
*経営学科
営業:68%
販売:12%
接客:10%
事務:5%
介護:4%
警備:1%
*経済学科
営業:64%
販売:14%
接客:6%
事務:5%
警備:5%
SE:3%
介護:2%
*コミュニケーション学科
営業:56%
販売:22%
事務:22%
○学部別就職状況/資料:平成25年度文部科学省「学校基本調査」
人文系(85,664人)
進学:7.5%
就職:62.1%
非正規:6.3%
フリーター等:22.3%
その他:1.8%
社会系(195,024人)
進学:4.8%
就職:72.1%
非正規:2.3%
フリーター等:18.3%
その他:2.5%
※離職率云々より、正社員になれれば良しという事でしょう。
○大東亜レベルの大学の卒業生の進路状況
資料:日経進学ナビ
2012・3卒(医系学部を除く)
卒業:3549人
就職:2188人
(就職希望:2444人)
大学生の平均は大東亜帝国レベルなので、一つの目安になると思います。
2012、3卒のデータなので少し古いですが、今とさして変わらないと思います。
今は売り手市場ではありますが、増えているのは飲食、介護、建築、運送、小売の仕事だらけ…
正社員には間違いなくなれると思いますが、いい仕事につけるかは別ですがね。
これが現実なんです。
営業はクビになる可能性が高いですし、クビになったら終わります。
なぜなら何のスキルも身につかないからです。
(営業の種類にもよりますけどね)
あのシャープの社員ですら、再雇用されたのは1/4だけです。
厳しいですが、これが現実です。所詮その程度の価値しかなかったということです。
入るときは優秀でも、大企業の中にいると確実に腐ります。
これはピーターの法則ってやつですね。
ピーターの法則とは
組織構成員の労働に関する社会学の法則。
能力主義の階層社会では、人間は能力の極限まで出世する。したがって、有能な平(ひら)構成員は、無能な中間管理職になる。
時が経つにつれて、人間はみな出世していく。無能な平構成員は、そのまま平構成員の地位に落ち着く。また、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は、無能な人間で埋め尽くされる。
その組織の仕事は、まだ出世の余地のある人間によって遂行される。
1969年、南カリフォルニア大学教授の教育学者ローレンス・J・ピーター(Laurence J. Peter)によりレイモンド・ハル(Raymond Hull)との共著 THE PETER PRINCIPLE の中で提唱された。
日本では1969年、『ピーターの法則―〈創造的〉無能のすすめ―(ローレンス・J・ピーター/レイモンド・ハル 田中融二訳)』がダイヤモンド社より出版された(2003年再版の新訳は渡辺伸也)。
文系から技術職に行くのは不可能?
PG(プログラマー)やSE(システムエンジニア)、NE(ネットワークエンジニア)は文系出身の方が多くいます。
しかし、電気や工学では聞いたことありませんね。
文系から自動車の設計してますとか、飛行機のエンジン使ってますなんて人は聞いたことがない。
0ということはないでしょうが、ほぼそのような経歴の人はいないでしょう。
こう考えると確かに、文系からは技術者にならないと言ってもいいでしょう。
逆はできるのかって話になるんですが、逆はできると思います。工学に造詣がある人の中には事務も経営も営業も出来る人は中にはいるでしょう。
経営者がものを作るのは難しいですね。
孫正義さんは文系出身で経営者ですが、自動翻訳機作っちゃいましたが、かなり例外です。
天才は何をしようができちゃいますし、文理で分けること自体無駄ですね。
IT関連は文理関係ない
ITはかなり独自で文理関係無いと思います。と言いますか、文理融合といった方がいいかもしれません。現に文理融合を掲げる慶応大学のSFCには環境情報学部というのがあります。
通信工学というのはガチガチに理系なわけでありますが、プログラムに関しては深くまでやると理系ですが、浅くやると文系っぽくなるんですね。
社会学では社会とはコミュニケーションであると定義されています。
通信とはつまりコミュニケーションであるので、社会でもあるんですね。
情報学というのは非常に学際的な学問でありまして、それを支える通信技術から社会、ひいては人間に至るまで包括する非常に広いものです。
それは業界内でも同じで、情報産業は非常に広い範囲に渡り業務領域を持っています。
会計の知識や法律の知識も必要となることは多いので、こういった知識を持った文系もIT業界には必要なのです。
SEになるのは難しい?
SEになるのは簡単ではないかもしれません。
そもそも採用枠を理系の方と取り合うからです。
なかなか厳しい戦いになります。
しかし、SEになるだけであれば割となれると思います。(やばいところ多いけど)
技術身につけて転職前提で入るのはいいと思います。
ただ、どんな技術を身につけるのかって結構重要だったりするんですよね…
それは会社に入ってどこの部署に入れられるのかわかりませんが、まぁ、運ですね。
その運に人生を任せると言うのはとても危険だと思います。
なので、正直SE(SIer)はオススメできません。
モバイルアプリの開発だったり、業務用システムの開発だったり、RPAだったり、UIの開発だったり基幹システムの開発だったり…色々あるわけですが、適性がある仕事に当たれるといいですね。
そういう意味では仕事の幅が狭い中小の方が良かったりもするのかもしれない。
配属ガチャがないですからね。あと上司ガチャ。面接で見抜くことが可能です。
IT業界は転職してなんぼみたいなところありますから、とにかくスキルを身につけていけば必ず良い待遇が得られます。
これが営業とは違うところかもしれません。
頑張れば報われる可能性が高い職種なんですよ。
運要素はできれば排除して行きたいので、そういう方には向いてる仕事かもしれませんね。
常にスキル思考でどんどん新しい知識、技術を吸収できる人であれば、SEになった方がいいと思います。
ただし、ブラックな会社が多いので、出来ればウェブ系のIT企業に入りましょう。
SIerはブラックな会社が多いです。